「同業」というのは、キャバ嬢やホスト、キャッチ、ボーイなどの水商売同業種関係者のこと。
夜の街は、昼の世界以上に横の繋がりが大事。
地方に行くと、だいたいのキャバクラがA系列・B系列・C系列とざっくりグループにわけられるってこともあるみたい。
だからどこの系列の誰が云々ってことになると個人の問題じゃ済まないし、グループの会長ともなると毎日同業との接待(する・される)なんてことも。
キャバ嬢にとっても、彼ら同業ときちんとお付き合いできるかは結構重要です。
もちろん同業を「お客様」にする凄腕キャストもいますが、それは別。
以前働いていたお店の会長は、ホストクラブやバーも経営していたため、よくその店のスタッフが飲みに来ていました。
つまり、主にホストを連れてくるんです。
これ、学生キャバ嬢にとってはかなり辛い。
今でこそ学生ホストも増えたみたいですが、そうはいってもまだまだ本業一筋の人が多い世界。
なんちゃってキャバ嬢の接客ですみません…と謝りたくなります。
まあそのホストも会長のご機嫌取りに集中したいはずなので、とりあえずおとなしくしていりゃいいんですが。
大きなグループになってくると訳が分かりません。
自分の店の店長、会長、懇意にしている別グループの会長、以下系列店の各店長や副店長、お世話になってるキャッチ、たまにお偉いさんの指名キャバ嬢(またまた別グループ在籍)まで居たりして。
同業はキャバ嬢に接客されに来ている訳ではないので、私たちは盛り上がる会話に口を挟まず、華麗に相槌を打ち、ハイスピードで空になるグラスを横目に淡々と水割りを作ります。
ある意味、慣れれば楽っちゃ楽。
ちなみに、常識のある同業の方たちはあまり女の子に無茶な飲み方をさせない人が多いです。
本人たちは恐ろしいほど飲みますし男には飲ませますが、商品である女の子が次の日使い物にならないと困るってことをちゃんと知ってますからね。
そのへんはオラオラ客のほうが数段めんどくさい。
とはいえ容赦なくテキーラとかシャンパンは出るので、飲まざるを得ないんですが。
しかし、彼らが本当に迷惑だなあと思うのは、
閉店時間過ぎても帰らない事。
内輪のパーティー感覚だから、閉店時間関係無し。
なんなら昼キャバの開店時間まで飲んでます。
あーもう頼むから 閉店時間になったらさっさと帰って…!
同業のテーブルでいくら飲んでもドリンクバックはつきません。
営業時間過ぎれば、当然時給はつきません。
私は送りの車を待たせている場合が多いのでめちゃめちゃ伸びたことはありませんが、 それでも1~2時間のタダ働きはありました。
「会長の誕生日」とか、自分のバースデイイベントよりも出勤したくない!
だから言いたい。
同業の人には、さくっと飲んでさくっと帰る!
盛り上がっても嬢は早く帰しましょう!