なんちゃってキャバ嬢(卒業)

徒然なるままに、アングラ・性にむかひて。キャバは卒業しました

日本最大規模女装ニューハーフイベント「プロパガンダ」で恋愛対象として見られないことの気楽さと奇妙さに浸る

 

最近話題のラブホ寿司。

先週土曜日に行われた女装イベント「プロパガンダ」に参加してきました。

 

MtFの先輩がイベントを教えてくれ、連れて行ってもらうことに。会場がキリストンカフェ東京ということもあり、久々にゴスロリ着用。テンション上がる!

 

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人間の性別はカテゴライズ不可能。考えてたらきりがない

0:00過ぎ、イベントが始まります。会場には、ふるふわ系からハード系までさまざまなお洋服に身を包んだ女装の人々。

ざっくり7割くらいが女装(この記事では身体的外観が男性、服装的外観が女性を指すこととします)でしょうか。

 

私のような「純女(じゅんめ)」と言われる、身体的・服装的外観の女性もちらほら居ます。ただ、お化粧の技術やホルモン投与・性転換手術などありますから、端から見ただけでは誰がどの「カテゴリ」なのかなんてわからない。人間の性別はカテゴリ化できない、ということがよくわかる空間でした。

 

ここしばらく体感していなかった、恋愛対象にならない気楽さを満喫する

今回一番強く感じたのは、「恋愛対象とならないことの気楽さと奇妙さ」。

会場でのマジョリティは、ざーっくり言えば恋愛対象が男性の女装子女装子が恋愛対象の男性。

 

自慢じゃないけど、そこそこナンパなどされてきた私にとって「自分が全く恋愛対象として見られない空間」は新鮮、奇妙ですらあります。しかし慣れてくると、徐々にその気楽さに気づいてきました。

 

自意識過剰と言えばそれまでですが「声掛けられるかも」「断るの面倒だな」と思いながら人混みに居るのは、とても体力を使う。

好んでナンパ待ちする場合を除けば、これって結構コストなんです。

純粋にその場を楽しむほうに意識を集中できるから、そういう意味でも「周りを気にしなくていい」。

 

女装子に間違われて)口説かれた時には「私、(女装ではなく)純女なんですけども」と言ったほうがいいよね、と話を先輩としていた時。

「私達はいつも(出生時の性・戸籍上の性・性自認・性嗜好などの説明が)あるからね」と言われ、そりゃ恋愛するのもしんどいよなあと思いました。

「私は出生時の性と戸籍上の性が女性で恋愛対象が男性ですが、あなたは出生時の性と戸籍上の性が男性で、恋愛対象は女性ですか?」なんて聞かないですよね。

 

私の恋愛対象は男性ですが、その「男性」って何を指すんだろう。身体的には男性ならいいんだろうか。身体だけではなくて性自認が「男性」じゃなきゃダメなのか。

でも何をもって「彼は自分を男性だと思っている」と言えるんだろう。そもそもなんで私は私を「女性」と思っているんだろうか。考えだすと切りがありません。

 

「女装」は完全に趣味としてしている場合のみを指すこともあるだろうし、MtFのように女を「装って」いる訳では無いけど、客観的に見て「女装」に見えれば含むこともあるでしょう。

アングラとして扱われる事に魅力を感じる人も居れば、服に男女の区別は無いと主義主張を持っている人も居る。

 

公式HPには以下の様に書かれています。

 

「彼女らの生活スタイルはさまざまです、 普段は男性として生活していながらたまに女性としての自分を楽しむ人から、 女性とほぼ変わらない生活を送っている人もいます。 さらに、恋愛対象もさまざまです。 女装をしながら女性を愛す人もいれば、女装をしたときだけ男性を愛す人もいます、 また女装同士のカップルも珍しくはないでしょう。」

 

女を装うとは、なんだろう。女とは、性別とはなんだろう。自分の根本的な核について、改めて考えさせられた夜でした。